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経営に強いIT部長のブログ

2018/09/01 IoT 業務改善のポイントは、「ECRS」です。

先日、業務改善のコンサルティングを行ってきました。

業務改善のポイントは、「ECRS」です。

ECRSは、
Eliminate(排除)、
Combine(結合と分離)、
Rearrange(入替えや代替)、
Simplify(簡素化)
の頭文字です。

このうち、Eliminate(排除)が最も効果的です。

特に、「チェック作業」の排除です。

チェック作業は、重要なことですが、
目的を忘れてしまうと、無駄な作業になりかねません。
また、チェック作業に付随するチェックの記録は、簡単化したい作業です。

何年も同じチェック作業して、チェック担当者が交代している場合、
目的が忘れられてしまうことが多いようです。

今回は、製造業の出荷現場のチェック作業を改善しました。

以下は、簡単な業務の流れです。

1.受注担当者が、注文を受けると受注票のExcelに内容を入力する
2.出荷管理者が、受注票から出荷指図書を作成する(Excelマクロで自動転記される)
3.出荷担当者が、出荷指図書を印刷する。
4.出荷担当者が、出荷指図書に基づいて商品を出荷する
5.出荷担当者が、出荷指図書に出荷済みのチェックマークを手書きで追記する
6.出荷担当者が、出荷指図書に書かれていない、パーツを手書きで追記する
7.出荷担当者が、受注担当者に出荷指図書を渡す
8.受注担当者が、出荷指図書をみて、受注票にチェックマークを手書きで追記する

(「はぁ。。。」)文章を見るだけでは、わかりにくいですよね。

実際は上記の内容を口頭で聞き、図に表します。

図にしてそれぞれの目的を確認すると、担当者自身も無駄な作業に気づきます。

細かい説明は省略しますが、上記の業務の場合、
「パーツを手書きで追記」
「受注票にチェックマークを手書きで追記」
を排除しました。

理由は、
「パーツを手書きで追記」は、別の部署で行っており不要でした。
また、
「受注票にチェックマークを手書きで追記」は、
「受注票があるが出荷されていない」というトラブルはないためです。

もちろん、
様々なケースやトラブルが想定されるので、チェックは必要です。

このため、人が行うチェック作業や手書きの記載はできるだけ少なくして、
パソコンや機械で簡単にできる方法をおすすめします。

上記も
「受注票があるが出荷されていない」というトラブルに対して
手書きでなくタブレットで行うことにしました。

この具体的な方法は、また別の機会にご紹介します。