最近は研修を行う機会が増えてきました。
特に先日は、商工会議所や組合などの「企業をご支援する方」へのDX研修でした。
企業がDXに関して抱えてる悩みは様々です。
しかし、大きく分けると少し悩みの質が変わってきたように思います。以前は「DX というのは何か分からない」というお声が多かったのですが、現在では「どのように進めていけばよいか分からない」というお声がよく聞かれるようになりました。
どのように進めていけばよいか分からないということに対して、現在は中小企業様であれば「内製化のための人材育成をしましょう」というお答えをしています。
ただし内製化といっても自社内で VBA やプログラミングができるなどのスキルを磨く必要はありません。もちろん現在のお仕事の中で Excel を多用されていてそれを自動化したいという気持ちは十分にわかります。またその方がすぐに業務効率が上がるという効果もあります。しかし今やらなければならないのは仕事の棚卸しをして本当にその仕事が必要なのかどうかという業務改革です。また、進んでいく会社の方向性と内製化に取り組む方向性が一致しているかどうかです。
内製化を進める方法はいくつかあります。
社内に VBA などのエクセルを自動化できる人材がいれば、その方に業務をどんどん自動化してもらいましょう。ただしその時にその業務が必要かどうかということを見直す機会を作ってもらいたいと思います。
またそのような自動化ができる方がいない場合でも同様です。仮にその業務を誰かに任せるとして、マニュアルを作成してください。こちらも同様にその時にその業務が必要かどうかということを見直す機会を作ってもらいたいと思います。
いずれの方法でも現在の仕事で無駄があるかないかという視点をまず持つようにしましょう。
仕事のやり方に疑問を持てるようになれば、次は新しいことをやるときにどのような業務が必要かという視点も持つことができます。
どのような業務が必要かということがわかると、それを自動化やデジタルで置き換えればどのようになるかと言うことも考えられます。
手順としては少し遠いのですが現在のやり方を変えるという視点を持たなければならないと考えていただきたいと思います。