「これはDXでしょうか?」
企業様に訪問しているとよく聞かれるのは、「当社もデジタル化を進めていますが、DXにするにはどうしたらいいでしょうか」「DXは何をやればよいでしょうか」などと言う質問をいただきます。
DXは変革です。
デジタルを使った企業の変革です。
「だからあなたの企業はDXはできていません。」と言うつもりは全くありません。
なぜならば、変革のためには、変わるということが大切だからです。
もし、あなたの会社がデジタルを使って何か少しでも変えているのならば、また変えていこうとしているならば、それはDXの第一歩です。
例えば、先日訪問した、消費者向けの製品を作る企業様で、このようなこと言われました。
今まで、製品を作るための原材料や部品などは、紙で管理していました。これを、Excelを使って製品の構成表や原材料等をまとめて一覧にしました。また、工場で作業する人だけでなく、営業担当者がお客様に説明するためや、資材担当者が部品を調達するために、など会社のすべての人のために作りました。これでいいんでしょうか?
いいんです。
まずは、アナログからデジタルへの一歩目を踏み出してください。
デジタル化することで、「2重管理が容易にできる」「似た製品を作るときに参考にしやすい」「古い資料もすぐに取り出せる」など様々な効果があります。
そこからで良いです。そして、これを使い始めると、「もっとこんな項目がほしい」「簡単に早く検索したい」など、いくつかの不満が出てくるはずです。さらに、この不満が社内の不満でなく、お客様のお困りごとにつながるのであれば、それを解決することが、変革につながってくるはずです。
これこそが、お客様への提供価値を変える、DXなのです。
少し抽象的ですが、まずは、少し変えてみてください。そしてそれを続けて、お客様のためになることを考えてみてください。