9月が決算月の当社にとって、8月は重要な時期です。
決算前だから重要というだけではなく、
この時期に長期計画を立てるからなのです。
この時期に計画を立てるというのは、
約30年間の会社員時代でも同様でした。
これまでの会社員時代では、
「半期(半年)ごとに計画や予定を立て、半期ごとに実績を確認する」
ということを繰り返してきました。
少し時間軸を中心に書いてみます。
「半期開始の 2ヶ月前」である8月は、長期計画を考える段階です。
長期計画は、お客様のニーズや業界の変化、
これまでの実績や反省を踏まえて、1年から2年先のことを考えます。
1年から2年ですので、
この先の事業として取り組むべきことや、
自己の成長につながる分野は何かといったことを検討します。
8月の時点では、計画書まで落とす必要はありません。
やるべきこと、やりたいこと、やった方が将来役に立つこと
などをリストアップしていきます。
例えば私の場合、分野としては「AIに関する」ことです。
設備投資や人員の採用計画もこのタイミングで検討します。
「半期開始の 1ヶ月前」である9月は、
長期計画を見据えながら短期計画を作成していきます。
短期計画は、売上と利益の計画は必須です。
9月末の売上や利益の予測をしながら、
今期半年分の反省を踏まえて短期計画を立案します。
更に、ここまで身に付けたスキルやノウハウを
どのように活かすかということもこの段階で盛り込みます。
9月は半期の最終月であり大変忙しい月です。
このような計画を立てるとともに、目標達成のための行動は必須です。
しかし、今やるべきことも、先のことも意識して行動する必要があります。
10月は半期のスタートです。
10月1日から気持ちを切り替えて行動することが重要です。
スタートダッシュをかけるためにも、計画作成は9月末までに完了させておきます。
また、9月末に立てる短期計画は、「何を、いつまでに、誰がやるか」
と言うタスクを細かく決めておきます。
例えば、新しくチラシを作成して配布するということであれば、
10月末までにちらしのコンセプトや文言などを、
「誰が担当するか」ということを明確にしてタスクを決めておきます。
「半期開始の 1ヶ月後」である11月は、決めたタスクを粛々と進めます。
ここで気を抜かないためにも、
毎月やるべきことと達成すべき目標値などは
計画段階で明確にしておきます。
「半期開始の 2ヶ月後」である12月は、中間チェックの時期です。
この3ヶ月間で計画通りに進んでいるかをチェックします。
いくつかのタスクが未着手であったり、進み具合が悪い場合があります。
3ヶ月目でチェックすると言う事は、タスクは50%進んでいるはずです。
この半分進んだかということを意識することが、チェックする肝になります。
当初立てた計画が進まない場合は、
実施担当者に問題があるのか、
環境を含めて計画立案に問題があったかを吟味します。
原則的に計画の変更は行わず、
やるべきタスクは担当者を変えてでも達成する、
ということを中心に考えて進めます。
「半期開始の 3ヶ月後」である1月は、今後の成長に大きな影響を与える月です。
翌月である2月になると、翌期を含めた長期計画を立てる段階になるからです。
私は半期(6ヶ月単位)で計画を立てて実行するという
PDCAのサイクルは、会社員時代に何度も行ってきました。
この習慣が身についているので、現在自分の会社でも
同じようなペースでPDCAを回すことができています。
PDCAを回すこと自体はそれほど難しいことではありません。
しかし、どの時期で何を重視してチェックするかや、
どこに力を入れて仕事を進めるかということについては、
少し特徴があると思いましたので、ここに書いてみました。