こんにちは!AIをビジネスの現場に調和させ、新しい価値を生み出すためのヒントをお届けしている株式会社 エムティブレイン 山口透です。
私は、中小企業診断士でもあるので、セミナーや研修のご依頼をいただくことがあります。
皆さんは、以下のような悩みを抱えたことはありませんか?
「来月、商工会議所でセミナーをやってほしい」
「社内研修の講師を頼まれたけれど、分かりやすい資料を作る時間がない……」
構成を練り、スライドのレイアウトを整え、内容に間違いがないかチェックする――。資料作成は、ビジネスパーソンにとって非常に多くのエネルギーと時間を消費する業務の一つです。
しかし今、AIの進化によって、この「資料作成の苦労」を劇的に軽減し、かつクオリティを跳ね上げる方法が登場しています。今回は、私が実際の講座でも紹介し、大きな反響をいただいている「AIを活用した研修・セミナー資料の作成フロー」を具体的なテクニックとともに余すことなく公開します。
特に、最近注目を集めているGoogleの「NotebookLM」を使いこなし、ビジネスシーンでそのまま使えるスライドを出力するためのプロンプトの秘訣は必見です。ぜひ最後までお読みいただき、日々の業務効率化にお役立てください!
AIが躍動する3つの業務シーン
日々の実務において、AIは単なる「検索ツール」ではなく、並走してくれる「優秀なアシスタント」になります。私の講座では、特に以下の3つのシーンでのAI活用を提案しています。
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研修・セミナー資料作成(今回のメインテーマ)
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窓口相談の報告書作成(複雑なヒアリング内容の要約・構造化)
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診断業務(データを基にした現状分析と対策案の出力)
今回は、最も多くの人が頭を悩ませがちな「①研修・セミナー資料作成」にスポットを当て、企画段階からスライドが完成するまでの具体的なステップを解説します。
【ステップ1】企画・骨子作成は「出力形式の指定」が鍵
すべての始まりは、商工会議所や企業からの「大まかな依頼」です。テーマやターゲットがざっくりしている段階から、まずはAI(ChatGPTやClaudeなど)を壁打ち相手として巻き込んでいきましょう。
まずはAIにいくつかの「タイトル案」や「テーマ案」を提案させ、方向性を決定します。テーマが決まったら、次は「骨子(全体のストーリーの土台)」を作成させます。
💡 ここがプロのワンポイント!
骨子を作成させる際は、必ず**「Word形式(.docxにコピペしやすい形)」または「マークダウン(Markdown)形式」での出力を指示**してください。
後々の編集作業がスムーズになるだけでなく、AIに対して構造化された文章を出力させることで、AI自身の論理展開のクオリティが向上するというメリットもあります。
【ステップ2】構成案のブラッシュアップと「1枚ずつへの落とし込み」
骨子ができたら、次は詳細な構成案と、当日のタイムスケジュール(タイムチャート)を固めていきます。
ここでもAIとのディスカッションが効果を発揮します。Word形式で出力した構成案をAIに読み込ませ、以下のように深掘りしていきます。
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「このパートで受講者が一番つまずきやすいポイントはどこ?」
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「制限時間20分でこの内容は詰め込みすぎ?タイムチャートを調整して」
こうして壁打ちを重ねながら、最終的に「スライド1枚1枚に、具体的にどんな内容を載せるか」というレベルまでテキストを落とし込んでいきます。この丁寧なプロセスが、最終的な資料の説得力を左右します。
【ステップ3】NotebookLMで「ブレない」スライドを自動生成する
詳細な構成案(Wordファイル)が完成したら、いよいよ今回の主役である「NotebookLM」の出番です。
これまで、AIにスライドを作らせる際の最大の弱点は、頼んでもいない嘘の情報や、意図しない知識が混ざってしまう「ハルシネーション(幻覚)」でした。しかし、NotebookLMは「アップロードしたソース(情報源)の中身だけで回答を組み立てる」という非常に強力な特性を持っています。
つまり、ステップ2で作った正確な構成案をソースとして読み込ませれば、余計な情報が混入しない、極めて精度の高いスライド資料が生成できるのです。NotebookLMの「スライド資料を作成」機能を使い、自分の思考をそのまま形にしていきましょう。
差がつく!NotebookLMスライド生成の具体テクニック
NotebookLMは非常に優秀ですが、ビジネスの現場でそのまま使える「プロっぽい資料」にするためには、プロンプト(指示文)に少しだけ工夫が必要です。実践で使える2つのテクニックをご紹介します。
① 一度に欲張らない。目安は「15枚程度」
100ページを超えるような大作スライドを一気に作らせようとすると、AIの処理能力の限界から、文脈が省略されたり品質が低下したりしがちです。
資料が長くなる場合は、章ごとに分けるなどして、1回あたり「15枚程度」のボリュームに分割して生成させましょう。これが最もクオリティを安定させるコツです。
② プロンプトで「見た目(スタイル)」を細かく指定する
NotebookLMの良さを最大限に引き出すために、ただ「スライドを作って」と頼むのではなく、ビジネス用途に耐えうるスタイルをプロンプトで細かく指定します。
以下のような条件をプロンプトに盛り込んでみてください。
【スタイル指定のプロンプト例】 - 1枚あたりの文字数は最小限にし、箇条書きを活用してスッキリとまとめてください。 - フォントサイズは「見出しは大きく」「本文は20pt以上」として、プロジェクターでも視認性を確保してください。 - 配色はベースを黒、最重要の強調箇所のみ「青」を使用し、シンプルかつスマートなビジネス仕様にしてください。 - 抽象的な表現は避け、ソース(構成案)内にある具体的な数値や事例を必ず盛り込んでください。
このように、「文字サイズ」「色」「シンプルさ」を具体的に縛ることで、手直しがほとんどいらない、洗練されたビジネススライドが一瞬で手に入ります。
まとめ:AIは「作業」を減らし、「創造」を増やす
これまでの資料作成は、構成案の手直しやパワーポイントのレイアウト調整といった「作業」に多くの時間が奪われていました。
しかし、今回ご紹介した「AIとの壁打ち ➔ NotebookLMでのソース限定生成 ➔ プロンプトでのスタイル指定」というフローを取り入れることで、作業時間は従来の数分の一にまで短縮可能です。
浮いた時間は、受講生にどう伝えるかという「話し方の練習」や、さらに深い「事例のアップデート」といった、人間にしかできないクリエイティブな活動に充てることができます。これこそが、本当に価値のあるAIの使い方だと私は確信しています。
皆さんも次回の資料作成の際は、ぜひNotebookLMを開いて、プロンプトを工夫してみてください。驚くほどスムーズに、納得のいく資料ができあがるはずです!
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
「参考になった!」「NotebookLMを早速試してみたい」と思った方は、ぜひ右下の「スキ(♡)」を押していただけると、これからの執筆の大きな励みになります!
また、みなさんが普段の資料作成で工夫しているAIの活用法や、使ってみた感想があれば、また教えてくださいね。